第三回定例会で、きもと麻由が行った一般質問の原稿を掲載します。一番下に江戸川区からの回答要旨と、きもと麻由の解説を記載しています。
前回の定例会で中野議員のポイ捨てに関する質問に対して、区長が「区民の協力によって、喫煙所の設置と受動喫煙防止区域の設定を12駅中、5駅で実現させた」とおっしゃっていました。具体的には、令和2年7月に指定された平井駅、令和3年3月の小岩駅、葛西駅、西葛西駅、令和4年8月の船堀駅の5駅です。
選挙期間中、駅頭に立って演説したりビラ配りする際、必ず活動前後にごみ拾いをしていたのですが、受動喫煙防止区域になっていて、喫煙所があるにもかかわらず、小岩駅、平井駅、船堀駅などでは、吸い殻のポイ捨てが散乱していました。加えて、毎週土曜日に葛西駅のごみ拾いボランティアに参加していますが、葛西駅でもタバコのポイ捨てがたくさんあります。喫煙所の設置と受動喫煙防止区域の設定によって、吸い殻のポイ捨てははたして減少したのでしょうか。データがあればデータを、なければ感想でもよいので教えていただければと思います。
もしはっきりとタバコのポイ捨てが減少していることが分かるのでしたら、残りの7駅にも同様の喫煙所の設置と受動喫煙防止区域の設定をお願いします。私が選挙活動していた範囲では、瑞江駅、一之江駅、篠崎駅、どの駅でも吸い殻のポイ捨てはありました。喫煙所の設置は必要だと思います。逆に、喫煙所の設置と受動喫煙防止区域の設定にもかかわらず、ポイ捨てがまだ多いということであれば、次にどのような施策を考えられているでしょうか。場合によっては、パトロールによる注意、罰金化も必要になってくるのではないでしょうか。
次の質問です。一つの例として考えていただきたいのですが、私が歩道を歩いていると、目の前で歩いていた人がお菓子の袋を道にポイ捨てしました。駅前の花壇の脇に座ってお弁当を食べている人が、ペットボトルと弁当容器をそのままにして立ち去って行こうとしています。この場合、私はどうすればよいでしょうか。トラブルになるかもしれないけど呼びかけすべきでしょうか。それとも見て見ぬふりでいいんでしょうか。その人はまた同じことをするかもしれません。
できることなら、私はしっかりと注意できる権限と権威をもって、トラブルを未然に防げる状態で、その人に対して注意して、ごみを片付けてもらいたいと思います。一番わかりやすいのが警察官ですが、警察の制服を着た人物が、ポイ捨てを注意したら、普通の人なら黙って片付けるのではないでしょうか。つまり、将来ボランティア団体やシルバー人材の方がポイ捨てパトロールや指導をするときに、制服やたすき、のぼりなどを使って、安心してパトロールできるような体制づくりが必要ではないでしょうか。区民の自主性でごみのポイ捨てを解決するのは理想かもしれませんが、江戸川区として、そういう社会を作るためのあと押しをお願いしたいと思います。
区の回答要旨:すでに実施している5駅は乗降客数の多い駅を選んでいる。令和5年度中に、この5駅と残りの7駅の状況を調査し、喫煙所設置駅とそうでない駅の比較検証を行っていく。新たな屋外喫煙所は費用もかかるため、利用状況、社会情勢など勘案して今後どうするか決めていきたい。
ごみのポイ捨てを注意するかどうか、トラブルのリスクがあるならやるべきではないと考える。リスクを回避するため、町会や自治会にたすきや腕章、のぼりの配布は実施している。口頭ではなくチラシなら配りやすいのではないか。注意するのではなく、あいさつの声かけや、掃除する姿を見せることで抑止につながるのではないか。
きもと麻由の解説:屋外喫煙所を設置している5駅と、していない7駅の比較検証はとても興味があります。この結果を見て、吸い殻のポイ捨て防止にどのようなアクションを取れるのか考えていきます。目の前でポイ捨てをされても、そのごみを片付けることしかできないというのは歯がゆいですが、トラブルのリスクを排除できないのであれば、他の方法を考えるしかありません。実体験として、駅前を掃除していても、声がけをしても、ポイ捨てする人はするんですよね・・・