もし今、江戸川区で災害が起きたら?私たちはどう行動すればいいの?

【防災】令和8年熊本地震から考える|新しい防災気象情報と江戸川区の情報伝達のしくみ

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」では、九州地方を中心に大きな被害が出ました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

全国的に大きな地震や台風・ゲリラ豪雨が相次ぐ中、「もし今、江戸川区で災害が起きたら行政はどう動くの?」「私たちはどう行動すればいいの?」と不安に感じられている方も多いのではないでしょうか。

令和8年7月15日に開催された「災害対策・街づくり推進特別委員会」の報告をもとに、今年(2026年5月)から新しくなった防災気象情報の見方と、江戸川区が国や東京都と連携して命を守る情報伝達のしくみを解説します。

2026年5月からスタート!新しい「防災気象情報」

これまで災害時の情報は「〇〇注意報」「〇〇警報」など種類が多く、「結局、自分はいま何をすればいいの?」と迷ってしまうことが課題でした。そこで気象庁と国土交通省は、2026年5月からシンプルで統一された警戒レベル表記(レベル1〜5)にアップデートしました。

警戒レベルと区民のみなさんがとるべき行動

警戒レベル気象庁等の情報江戸川区が発令する情報区民がとるべき行動
レベル 5レベル5特別警報緊急安全確保命の危険!直ちに安全確保(すでに危険な場合、近くのより安全な場所へ)
レベル 4レベル4危険警報(江戸川区内7ヶ所の自主避難施設が開設)避難指示危険な場所から全員避難(暴風雨になる前に避難完了)
レベル 3レベル3警報高齢者等避難高齢者や避難に時間のかかる方は危険な場所から避難
レベル 2レベル2注意報自らの避難行動・ハザードマップ等の確認
レベル 1早期注意情報災害への心構えを高める

江戸川区でのポイント&注意点

  • 警戒レベル3(大雨警報など)が出たら 自宅の上層階への移動や、風雨が強まる前に窓から離れた場所へ移動する準備を始めましょう。高齢の方や移動に時間がかかる方は、必要に応じて避難を検討・開始してください。
  • 警戒レベル4(紫色の「大雨危険警報」など)が出たら 区から「避難指示」が出されます。危険な場所にいる方は全員避難してください。※江戸川区では、警戒レベル4の段階で区立小・中学校などの待機施設や自主避難施設(小松川小学校、第三松江小学校、船堀小学校、葛西小・中学校、小岩小学校、瑞江三中学校、鹿骨中学校の7ヶ所)を順次開設して対応します。
  • 区内の地域防災拠点に避難する場合https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e007/bosaianzen/bosai/kanrenmap/hazardmap/ikinaihinan.html
  • 江戸川区ならではの警戒ポイント 江戸川区には「土砂災害警戒区域」がないため土砂災害警報は出ませんが、一番警戒すべきは「大雨危険警報」や大規模な河川氾濫です。

あなたに情報を届ける「17通りの伝達手段」

江戸川区では、万が一の通信障害や個人のライフスタイルに合わせ、17通りもの手段で防災情報をお届けしています。

  • 防災行政無線・防災ポータルサイト・江戸川区防災アプリ
  • 防災放送確認ダイヤル(電話で放送内容を聞き直せます)
  • 区公式LINE・X(旧Twitter)・メールニュース
  • TVの文字情報(Lアラート)など

きもと麻由のアドバイス 災害時は情報が錯綜します。スマホをお持ちの方は、ぜひ事前に「江戸川区防災アプリ」のダウンロードや区公式LINEの友達追加を済ませておいてくださいね!

江戸川区災害対策本部と国・東京都の情報伝達ネットワーク

災害発生時、江戸川区災害対策本部は孤立して動くわけではありません。国(気象庁・国土交通省・内閣府)や東京都と密に連携したネットワークで動いています。

① 気象台・河川事務所との「直通ホットライン」

台風接近時などには、気象台の担当課長や関東地方整備局と担当者が携帯電話等で直接連絡を取り合っています。「これから警報が出る見込みか」「危険警報に切り替わるか」をリアルタイムで把握し、区の自主避難施設の開設や職員のエマージェンシーコール(緊急参集)をスピーディーに判断しています。

② 国・都からの情報(Jアラート・Lアラート)

  • Jアラート(全国瞬時警報システム): 国から直接、緊急地震速報などが江戸川区の防災行政無線を通じて皆さんに届きます。
  • Lアラート: 都や区の発令情報が、テレビのデータ放送や各メディアへ一斉に配信されます。

③ 区内の被害状況を一元管理(TUMSY・防災カメラ)

区内全域の道路冠水、建物倒壊、火災などの情報は、防災情報システム(TUMSY)を通じてリアルタイムに分かるようになっています。このシステムは区内3つの警察署・3つの消防署とも共有されており、現場の救助活動や対策がスムーズに行われる仕組みになっています。

おわりに:日頃の備えが命を守ります

災害は突然やってきます。しかし、「新しい警戒レベルの意味」を知り、「どの情報を見てどう行動するか」をあらかじめイメージしておくことで、慌てずに命を守る行動がとれます。私たち江戸川区議会・行政も、区民の皆さんの安全・安心のために、防災体制や情報伝達システムの強化に引き続き取り組んでまいります。