このたび、江戸川区議会 第二回定例会において、きもと麻由は発議者の一人として、「江戸川区監査委員条例の一部を改正する条例案」を提出し、趣旨説明を行いました。
この条例案は、議員のうちから監査委員を選任しないこととするためのものです。
なぜ江戸川区で、いま見直しが必要なのでしょうか。大きな理由は、一昨年明らかになった、区内の学校や保育園など施設関連工事の不適切な分割発注問題です。過去5年間で1,600件を超える不適切発注が明らかになり、200名を超える職員が処分されるという、極めて深刻な事態となりました。もちろん、不適切な事務処理は是正されなければなりません。しかし、この問題を職員個人の責任だけで終わらせてよいのでしょうか。
本来、監査は、区の事務が法令に則って適正に行われているかを確認し、問題があれば是正につなげるための制度です。これほど大規模な不適切発注が長年続いていたのであれば、当然、監査体制そのものも問われなければなりません。
なぜ、監査で見過ごされてきたのか。
なぜ、監査で見抜けなかったのか。
なぜ、監査でもっと早く是正につなげられなかったのか。
ここに、議員監査委員制度の限界があります。行政をチェックする議会の一員である議員が、監査の実務まで担うことは、役割分担を曖昧にします。さらに、監査には高度な専門性が必要です。契約、会計、発注手続き、組織的なリスクを見抜くには、専門的な知識と経験が欠かせません。
必ずしも専門知識を有しているとは限らない議員が、監査という重大な役割を担い続けることが本当に妥当なのでしょうか。いま、正面から問い直すべき時期に来ています。
江戸川区では、令和8年度から包括外部監査が導入されます。監査制度を強化するのであれば、同時に、議員から監査委員を選ぶ仕組みも見直すべきです。必要なのは、議会と監査の役割分担を明確にすることです。そして、監査の専門性と独立性を高めることです。
今回の条例改正案は、そのための提案です。議員が監査委員を兼ねる時代から、専門性と独立性を備えた監査へ。区民の信頼を取り戻すために、江戸川区の監査体制を見直すべきです。
今回提出した条例改正案については、こちらからPDFでご覧いただけます。

